ごあいさつ

昔ながらの製法で天然塩
越前海岸の海水を製品化

 越前町厨に県内で半世紀ぶりとなる製塩業者が誕生した。製塩会社の名前は「越前塩」(中村力夫社長)。同社は今月から、越前海岸の海水を採取して独自の手法で精製した天然塩製品「越前塩」「越前にがり」の本格的な販売を始めた。文字通り「手塩にかけて」作り上げた天然塩は、豊富なミネラルとほのかな甘みが特徴だ。 (田中 宏幸)

福井の青年2人 新ブランド狙い販売

製塩業は県内では昭和20年代前半に海岸沿いの地域で作られていたが、塩の専売制度によって衰退した。1997年に同制度が廃止されたため、製塩業への参入が容易になった。

 製塩会社「越前塩」を経営するのは福井市在住の中村力夫さん(33)と高橋利明さん(28)。2人は今春まで勤めていた福井市内の会社の先輩と後輩の間柄で、起業のために会社を退職し、5月に同社を設立した。

 製塩業を立ちあげたきっかけは、中村産が越前海岸の豊富な自然を生かした商品開発ができないかと考えたのが始まり。越前町に事業所を構えたのは、同町特産のカニ、水仙など全国に通用する「越前ブランド」に続く新たなブランドとして商品価値を高めたい狙いもある。

 製塩方法は化学的製法を使わず、昔ながらの素朴な製法で時間をかけて手作業で精製する。事業所裏の海岸から海水を直接くみ上げ、音質で日本海から吹き付ける風と太陽熱を使って水分を蒸発させ1週間〜10日かけて濃縮。海水の塩分濃度を5倍に濃縮した「鹹水(かんすい)」を作る。

 この後、濃縮海水を釜で1日かけて煮詰めて不純物を取り除き、さらに丸1日かけて釜で煮詰めてにがりと塩が混ざったドロドロの液を作る。これをざるでろ過してにがりを落とせば塩が出来上がる。

 塩を精製するための一工程を完了するまでには約2週間かかる。このため大量生産できないが、手間暇掛けた分、化学製法では作れない、海水の中に含まれる豊富な天然ミネラル分を十分に取り込んだ塩が生まれる。

 こうして生み出された天然塩は、ほのかな甘みを含み、カニや魚、つけ物、肉類など食材の味を引き立たせる。さらに製塩の家庭でろ過されたにがりもカルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれており、煮物料理の調味料のほか、豆乳と混ぜて豆腐作り、入浴剤としても活用できる。

 「越前塩」は200gと500gの2種類で、価格はそれぞれ630円、1,570円。「越前にがり」は200mlが840円、「越前鹹水」は500mlで1,050円。ヤスサキ(福井市)の「ワイプラザ」「グルメ館」などの各食品売り場で販売されている。


※ 2004年11月29日掲載 中日新聞より
※ 記載されている商品内容は掲載当時のもので、内容量・価格等が現在と異なる場合があります。

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